牛肉の真空パックの残水によるクレームを
抗菌剤入り特殊ウレタンスポンジが解消
除水作業の現状と問題点
従来の除水作業は、ブロアやエアー・熱風等で水分を飛ばす方法等です。しかし、どの方法も完全な除水は不十分なため、残水による臭いやカビ、段ボール箱の破損などの クレームを防止するため、作業員が再度拭き取り作業をおこなっています。
またひと昔前の装置と比べ駆動中の音が静かになったとはいえ、まだ相当な騒音です。85db以上の場所で従事する作業には耳栓やイヤーマフの装着を義務づけられているため非常ベルなどの緊急時の合図や放送が聞こえないという問題があります。
装置の仕様でいうと、除水効果を追求すると装置は⻑くなります。そのため工場設置スペースの問題が発生したり、基本的に分解できないために装置洗浄やメンテナンスが しづらく衛生面で問題があります。
抗菌剤入り特殊ウレタンスポンジ
スポンジは容積の約90%が気孔で形成されています。柔軟性・弾力性があり、凹凸した製品の表面にもソフトに馴染み、傷めることはありません。
極めて親水性が高く、縦横にめぐる微細気孔によって毛細管現象が生じるため抜群吸水性・保水性を発揮します。水分に接すると、構造体が即座に吸水を開始し、みるみるうちに水分を内部に取り込んで、しっかりと保水します。また耐熱性があり100℃以上の環境下や100℃の水中でも大丈夫、耐薬品性もあるため除水作業前や作業後にスポンジを殺菌洗浄できます。この特殊ウレタンスポンジの採用で、コンパクトで騒音がなく抜群の除水効果を発揮する除水装置が誕生しました。
- 柔軟性・弾力性
- 親水性
- 耐熱性
- 耐薬品性
エアブロワー併用で効率よく除水
抗菌剤入り特殊ウレタンスポンジと併用してエアブロワーを採用。
ノズルは製品の形状に沿って動くため、表面の水滴を効率よく除水でき、計量者の再拭き取り作業が無用になります。
また既存のラインに組み込めるようなコンパクトな装置に。
- 上下からのエアー
- エアーの角度一定
- 製品に合わせ可動
- スポンジ併用
優れた除水力のおかげで
・異物検査装置での異物の発見が容易になる
・段ボールの湿気が抑制される
・床が水で滑らず作業環境がよくなる
・搬送コンベアに付着した水分をひきずらない などのメリットも。
冷却水にドブ漬けを導入できる
除水能力が高いため、真空包装後の冷却にドブ漬けを採用できます。
安定した冷却を望めます。
抗菌剤入り特殊ウレタンスポンジローラー
上ブロワー部
下ブロワー部