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ニッコーブログ

What’s Nikko? ~シェラー特集①ホタテ基礎

2025年4月2日 ニッコーブログ

こんにちは!Kです。
今回から「シェラー特集」としてホタテや弊社の製品オートシェラーについてより詳しくご紹介していこうと思います!
まず1回目の今日は、ホタテの基礎知識を固めていきましょう~~

3,4分で読める記事にまとめておりますので、ぜひ最後までご覧になってみてください。

 

 

 


ホタテの由来




みなさん、「ホタテ」という名前の由来はご存じでしょうか?

実はこの名前はある勘違いからつけられてしまったと言われています。

 

日本で最初に「ホタテ」が登場するのは江戸時代に書かれた「和漢三才図会」という図入りの百科事典です。
そこにはこう記されています。
「その殻、上の一片は扁くして蓋のごとく、蚶(あかがい)、蛤(はまぐり)の輩と同じからず、大なるもの径1~2尺(30~60cm)、数百群行し、口を開いて一の殻は船のごとく一の殻は帆のごとくにし、風にのって走る。故に帆立蛤と名づく。」※1

 


つまり、この貝は口を開いて、1つの貝殻は船のように、もう一つの貝殻は帆のように立てて風に乗って走るものと考えられ、「帆立」という名前になったようです。
ホタテは実際このような動きはしないので、勘違いで付けられてしまいました笑

 

 

 

 

 


ホタテの餌


 

ホタテは一体何を食べて大きくなるのでしょうか?


基本的には植物プランクトンを食べています。
それ以外では、デトリタスと呼ばれる動物の微生物の死体や、動物の発生する有機物などを餌としています。
そしてこれらの微小なものをエラから吸収して栄養分としています。


つまり、ほたてのエラはただ呼吸するためだけではなく、餌を取り込む働きもあるというのが特徴の一つとなります。※2
エラと言われても、一体どこがエラなのかご存じでしょうか?
次は、ほたての構造を見ていきます!


 

 

 

 

 

ホタテの構造




今度はホタテの構造を見ていきましょう~!
「?」部分の黒い点は何か、後ほど答え合わせをするので考えてみてください!

 

■貝柱

貝柱は閉殻筋とも言います。実は2種類の筋肉でできています。
大きい貝柱は、泳ぐ時に貝殻を瞬間的に閉じるため、三日月状の小さな貝柱は、貝殻をじっと閉じておくために使います。※3

たくさん動いた分筋肉が発達し、大きな貝柱になります!

 

■中腸線
中腸線は、「ウロ」というと聞き馴染みがあるかと思います。
肝臓やすい臓の働きをしており、中には胃があって口から取り込んだエサを消化し、一部は吸収したりします。この部分は食べられません!※3

 

■鰓(えら)
先程、ほたての餌の所ででてきたえらです!

えらは、呼吸や海中にあるえさをろ過して集める働きをしています。※3

 


■外套膜
これは「ヒモ」と呼ばれる部分ですね!
貝殻を作ったり、泳ぐ方向を決めたりする働きがあります。※3

そして上図で「?」となっていた、この外套膜に点在する黒い点の正体は???

 





正解は「目」です!!!

■目

明暗でヒトデなどの外敵が近づいてくるのを察知します。
ちなみに色の判別はつかないようですが、海のなかは危険がいっぱいなので360度監視できるようになっています。※3

外敵から身を守るためにたくさん点在していたんですね!




さて本日はここまで!

ホタテについて知っているようで、知らない事実がいくつかあったのではないでしょうか!
次回もシェラー特集をどうぞお楽しみに!!!


 

 

 

※1 青森県漁業協同組合連合会「ほたてのお話」
  https://www.amgyoren.or.jp/hotate-story/

※2 魚の食べ方探求「ホタテの餌は何?」
  https://seafood-reference.com/hotate/hotate-seitai/entry1708.html

※3 北海道漁業共同組合連合[北海道ぎょれん]「ほたて徹底解剖」
  https://www.gyoren.or.jp/hotate/kaibou.html

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