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ニッコーブログ

What’s Nikko? ~ウインナー製造現場の省人化

2024年10月11日 ニッコーブログ



こんにちは!Kです。

今回は「ウインナー製造現場の省人化」についてお話ししたいと思います。

どういった作業にどれだけの人手がかかるのか、自動化によってどのような効果が期待できるのか、わかりやすくご説明していきます!

3,4分で読める記事にまとめておりますので、ぜひ最後までご覧になってみてください。






ウインナー製造現場の現状


ウインナーの製造工程は数多くありますが、あまりにも長くなってしまうので今回は後半の工程に絞って見ていきたいと思います。
加熱後のまだ繋がった状態のウインナーをカットする工程から見ていきます!
ここからの工程で、人手作業に頼っている作業は主に3か所です。
①カット後の不良品チェックと運搬

②曲がり方向を揃えて、規定数ずつ並べる

③深絞り包装機のポケットへ充填

なにやら聞き馴染みのない言葉が出てきておりますが、ご安心ください。ひとつひとつ見ていきましょう!


現状①:カット後の不良品チェックと運搬

加熱し、冷却されたウインナーは、まだウインナー同士が繋がった状態です。
カット機に投入することで、見慣れたバラバラの状態になります。
カットされたウインナーを、1名ほどの作業員によって不良品がないかのチェックをします。また、排出されたウインナーが容器に溜まると次の工程へ人手で運びます。



現状②:曲がり方向を揃えて、規定ずつ並べる

ウインナーは若干カーブしていますよね?
真空包装する際はこのカーブ(曲がり方向)を揃えて包装します。
カットされ、運ばれてきたウインナーは曲がり方向を揃え、定められた本数ごとに並べられます。この作業は2名ほどの作業員で行われています。



現状③:深絞り包装機のポケットへ充填


曲がり方向を揃えられ、既定の本数ごとに並べられたウインナーを、深絞り包装機と呼ばれる、機械に投入します。

深絞り包装機とは、2種類のプラスチックのシートで製品を挟み、空気を抜きながら熱で溶かし接合させることで包装する装置のことです。ウインナーやハム、上部のイラストのようなサラダチキンなどによく用いられる包装方法です。

深絞り包装機ではまず、下側のシート(ボトム)を製品に合わせて熱で成形をします。そこがポケット(くぼみ)となり、ここに揃えられたウインナーを入れます。
このように容器などに物を詰め込む行為を「充填」と言います。
これで、「深絞り包装機のポケットへ充填」のイメージが少しつきましたでしょうか?

この作業も2名ほどの作業員で行われています。


このように後半部分だけでも人手に頼った工程が多いため、人手不足は生産に大きな影響を与えてしまいます。








解決策:ロボット・自動機の活用


これらの人手による作業負担を軽減させるのが、ロボット・自動機です。
どのような自動化していくのか見ていきましょう!

 

①カット・検品部

カットしたウインナーはホッパーと呼ばれる容器に投入し、作業員が検品しながらコンベアにランダムに流します。→作業員2名

 

②ウインナー整列部

↑写真の奥よりウインナーを掴み、手前(写真右下)に規定本数ずつ並べている様子

カメラでウインナーの位置と曲がりを画像処理で計測し、ロボットが向きを揃えて規定本数ずつ並べます。

 

③包装機自動投入


↑写真の奥より先程並べられたウインナーを掴み、包装機のポケットに充填する様子

まず、整列したウインナーの位置を画像処理で計測します。
ロボットがウインナー持ち、包装機のポケットに充填します。



 

 

 


自動化による効果



■ 作業員が5名から2名に!■作業員5名から2名に!

自動化前は5名で、カット~整列~包装までの工程を行っていたのが、2名で生産可能となり、3名分の省人化に繋がりました。

 

■ 生産量の安定

機械化により人間が行う繰り返し作業でのミスなどを減らすこともでき、生産ラインがスムーズに動き、生産効率は飛躍的に向上します。


■ 労働環境の改善

人手不足の解消と共に、人間が付加価値のある仕事に集中できる環境を整えることができます。
作業者の安全性確保や労働環境の改善にも繋がっていきます。

 

 




おわりに


今回は一つの製品をご紹介するのではなく、製造ラインの自動化のご提案ということで、いつもより大きな規模のソリューションのお話でした。
ホームページやカタログに掲載している製品以外にも、省人省力化のための自動化設備をご提案しております。
気になることがございましたら、お気軽にお問合せください。



最後に秋の空の写真を!
それではまた!!

↓購買部部長さん撮影

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