株式会社 見方
導入製品:超音波カッター
手作りにこだわった
5000アイテム以上を全国へ。
株式会社見方様は、手作りにこだわった和食・洋食・中華・デザートまでトータル5000種類以上の商品を、全国のホテル、旅館、飲食店、リゾート施設、機内食などに提案・販売しています。お客様が求めるものを、プロの料理人の高い技術とサービス、豊富な調理バリエーションで最高の商品として開発し提供しています。
株式会社 見方
- 代表取締役社長 :
- 青山 昇平
- 創業 :
- 1960(昭和35)年
- 所在地 :
- 本社工場/北海道北広島市
販売店/2店舗
- 事業内容 :
- 調理食品製造業
和食・魚肉練製品・洋食・エスニック・中華・寿し・パイ
デザートの製造販売
- ◎公式サイト
- https://mikata.co.jp
かまぼこ製造から始まり洋食へ
口コミ、紹介で全国規模に拡大
株式会社見方様は昭和24年創業、令和元年で70周年を迎えた老舗の食品製造会社。
かまぼこ製造から始まり、2代目の時に当時流行っていた洋食のテリーヌ製造をはじめます。それは顧客のホテル、料理人さんが紹介してくれて全国に広がっていきました。何故口コミや紹介だけで売れたのでしょうか。
それは美味しいから。素材や手作業にこだわっているから。間違いのないもの、異物がない、クレームがない、それが前提です。また当時から顧客の細かな注文にもすべてきちんと対応した結果でした。
この創業時からの姿勢は現在でも受け継がれています。
顧客からの注文や見方様からの提案商品を含めて、現在は5000種類以上取り扱っています。デザート部門のケーキだけでも月間400種類。それを料理長を中心に職人さんが毎日違うケーキを焼き、デコレートし、カットする。さすがにこれだけ種類があると、カットするのも難しい商品もあります。
それを解決すべく、平成30年にニッコーの超音波カッターを導入されました。
株式会社見方 常務取締役 宮川隆一様
毎日15〜20種類のケーキをカット
職人でも難しいものが増えた
「毎日15〜20種類の板状のケーキを3〜4人の職人でカットしていました。時間的には約3時間程度ですが、量が多い日は6時間になることもありました。」
(製造部パティシエール料理長 松島様)
株式会社見方様の各部門の責任者は、前職はホテルや飲食店でシェフや料理長などを務められていた方々です。松島様も前職はホテルのパティシエをしていらっしゃいました。
「ケーキのデコレーションの素材によっては、いくら職人でもまっすぐに切れなかったり、断面がきれいじゃない時もありました。また商品によっては表面がフラットではないので、カット中具材が落ちたりすることもあります。」
近年は、デコレーションをひと工夫したケーキが多くなり、全て人手では難しいと考え、カットマシーンの導入を検討したそうです。
株式会社見方 製造部 パティシエール料理長
松島孝行様
導入の決め手は
多種類のカットが1台でできたから
「展示会等でメーカーを数社紹介してもらい機械を見に行ったり、そこで実際にテストをしたりして、自社商品に対応できるかを検討しました。でも、ある商品は切れるけれども、この商品は切れないなど、これといった機械には出会えませんでした。
当社の商品は手作りで多品種小ロットということで、同じものを切り続けるのではなく、色々な種類を切らなければならなかったので、1種類や2種類くらい対応できても・・・ということで、当社の意向としては合致しないなということで、ずっと手切りをしていました。」
(松島様)
「展示会を見にいっていろんな機械を確認したり、動画を取り寄せてはどれが良いだろう悩んでいました。」(宮川様)
そんな時、取引銀行にニッコーを紹介され話を聞いてみることに。それでニッコーに「超音波カッター」があることを知ったそうです。
でもまた駄目だろうなと思いながらもニッコーに何種類かのサンプルを送りテストを頼みました。後日テストの動画を見せてもらい「ずいぶんときれいに切れているじゃないか。」(宮川様)と。
松島様も実際にニッコーに出向きカットテストをおこなったところ「全然申し分ない。いい状態だ。」(松島様)
超音波カッターは見方様が求めていた「多種類のカットを1台でできる」にマッチしていました。
導入したいただいた「超音波カッター」
仕様は見方様用にカスタマイズされている
本当にいい機械を入れてもらった。
人手で難しいカットもきれいにできる。
「今回は本当にいい機械をいれさせてもらった。切れ味もよく、多種多彩なものもカットして、切ったときに刃に付着物がすごく少なかった。お客さんが来て機械を見せると感動してますからね。『刃につかないんだね』ってみなさん言いますね。ケーキの端のところは人手で切ると結構ずれたりするんですよ。そこもきれいにスポーンと落ちてくるんで見ていて面白いですね」(宮川様)。超音波カッターにはカットする品種の切り方やカット位置などをあらかじめ登録する機能があり、作業するときはスイッチひとつでその品種を選ぶことができます。また新しい品種を増やすこともでき、見方様のように新商品を多数出されても十分に対応できます。
松島様は実際に超音波カッターを操作していますが、「正直、まだ100%使いこなしていないので、プログラムにひとつひとつ落とし込んでいき、誰が操作しても稼働できる体制づくりをしています」(松島様)。
また「ニッコーはきちんとサポートをしてくれている。何かあると言ったらすぐに飛んできてくれる」(宮川様)。
他の作業で機械化になればいいなと思う部分に関しては、元々機械のない手作りの会社なので、それを補える機能があり小型のものを開発してくださいと、宮川常務。
超音波カッターの品種登録機能
あらかじめカット方法やカット位置などを登録すれば
カットする商品のボタンを押すだけで
きれいにカットする
今回取材にお邪魔した時、お忙しいのに拘わらず工場をくまなく案内していただきました。衛生的な環境で和食・洋食・中華・デザート・お寿司など顧客の細やかな注文にも全て応えるべく、スタッフの皆さんが真剣に作業をしていらっしゃいました。私たちがお邪魔するとスタッフの皆さんは、マスク越しにでもわかる笑顔で元気よく挨拶してくださり私たちも元気をいただきました。職場に活気があり、美味しいものを届けようとする気持ちが見方様の原動力なのかなと感じました。
これからもずっと手作りにこだわった美味しい料理を届けてくれることでしょう。
みなさんがどこかで食べている美味しいものは、ひょっとすると見方様の商品かもしれませんよ。