設立の背景  BACKGROUND 

人中心からデジタル中心の社会へ

 我が国は、少子高齢化に伴う人手不足、新卒学生の減少、原材料の高騰など大きな社会問題を抱えております。
とりわけ北海道における就業者数は、2015年243万人に対し、2050年には、141万人(42%減)という推計が出ており、道内居住地の40%が現在の半分以下へ人口が減少し、47%が非居住地化すると言われております。(国土交通省予測より)
また、加えて今後の日本経済は、国際競争力の向上や、企業としての成長、従業員の生活を維持向上させていくためにも、生産性や賃上げ向上を進めて行かなくてはならず、大変頭の痛い課題が山積しております。

北海道の就業者数推移予測
※2015国勢調査、以降は国立社会保障・人口問題研究所推計、北海道人口ビジョン改訂版等を基に北海道経済連合会作成

 その課題解決の1つとして「デジタル技術」が注目されております。 具体的には、IT、AI、IOT、センサー、ロボット等を活用した業務・製造プロセスの合理化や、デジタル技術によって「見える化」された情報を「分析」することで、精緻化された経営情報としての活用や、顧客の利便性向上、生産性の高い新たな事業価値の創造が期待できます。

 デジタル技術と接点の少なかった、飲食店などのサービス業、観光業、農業、酪農、水産、食品、建築、土木などの分野も、人中心の事業からデジタル中心の事業へ急ピッチで移行が始まっております。
今後、労働者不足によってデジタル技術は、特定の分野が扱う技術ではなく、あらゆる事業を運営する上で欠かせないスキルになると考えます。

 昨今では、各企業様がDX化に向けた取り組みをされておりますが、順調に進んでいないというのが現状です。その理由の1つとして、自社内にDXを推進する人材の不足、知見不足という課題が挙げられております。弊社では、それら課題のソリューションとして、北海道初の企業一体型教育施設「北海道ロボットラボラトリー(HRL)」を開設致しました。
皆様が自社のデジタル化を推進していくための前段階として、知識習得やリテラシーの向上、実際にロボットをご使用頂くための資格取得などを通し、DX人材の育成・拡充にお役立て頂けましたら幸いです。